宜野座高校で防災講演を行いました

2015年7月15日、宜野座高等学校にて、
特別授業「震災の話を聞く」の講演に招かれ、
震災や原発事故の体験談に加え、防災についての知識の講義を行いました。

宜野座高校では2年前に1度講演を行っているので、今回で2回目の講演になります。

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【講演会参加者】

大橋文之(福島県南相馬市)
小幡直美(宮城県仙台市)
桜井哲也(福島県郡山市)
山﨑いつみ(福島県郡山市)
桜井 野亜(福島県郡山市)

まずは、グループワークで子どもたちが少人数のグループに分かれ、
避難者がひとりずつグループに入り、震災の体験談や避難後の生活についての話をしました。

次に防災・減災講演では体験談を基に、津波や地震に対する防災対策についての講演を行いました。

子どもたちは皆、津波についてや地震についての話をとても真剣に聞いてくれて、
自分たちもこれからの防災に生かしていきたいと感想を語ってくれていました。

私たち避難者を暖かく受け入れてくれた沖縄の人たちに対して、
こういった体験談を話すこともひとつの恩返しになると思います。

今後もこう言った活動を続けて行ければと思っています。

【受講した生徒さん達の感想(抜粋)】

■東日本大震災を実際に体験した二人の話を聞いて、テレビではわからないような貴重なお話を聞くことができました。大きな地震が発生した時はパニックになったり、一週間も生きているかどうかわからない状態になるのだと知りました。家が海沿いなので津波からの避難ルートを家族と確認しておかないといけないと思いました。

■地震で原子力発電所が爆発して、放射能が出て子どもたちが体調を崩したり、他の県に避難したりしても差別されたりと聞いた時は心が痛みました。

■沖縄では地震・津波はあまりなく、身近に感じていなかったけど、いつ起こってもおかしいものではないので日頃から準備をしておくべきだと思いました。

■被災者の方は、4名家族で女の子ふたりと奥さんで沖縄に避難してきたそうですが、女の子ふたりのうち一人は高校生で沖縄に行くのをとても嫌がっていたそうです。友達を離れるのが原因でした。やっぱり小さい頃から暮らしてきた土地を離れるのはとてもつらいことだと思いました。

■正直な話、私は4年という年が経ち、東日本大震災のことをあまり考えなくなっていました。ですが、今もまだ大変な思いをしているという話や、震災時の状況を聞いて、今の自分が恥ずかしくなりました。

■震災時、遠くへ逃げるために車で避難をしていて、燃料が少なくてしかもその時、雪が降っていて寒くてそのまま亡くなる方がいたことを初めて知りびっくりしたし怖いなと思った。