夏休みじゃんがらキッズクラブ 3日目

昨日に続き、今日も「まこけ先生」によるアートタイムで「バードコール」を作りました。「バードコール」とは「鳥笛」の事で、木と金属棒をこすり合わせて小鳥が鳴くような音を出し、鳥を呼び寄せる事ができる道具のこと。のこぎりで木を切り出し、ナイフで皮を削り、やすりでピカピカに磨く。丹精込めて磨き上げたら金具を取り付けて、オイルや蜜蝋を塗って仕上げていきます。

のこぎりやナイフを使う前に先生から道具の使い方の説明があり「今日は2人くらい手を切るかな?」「手を切ると痛いし血も出るけど、でも、今まで病院に行った人はいないよ!」と声がけがありました。しかし、けが人はナシ。子どもたちは初めて使う道具に最初は戸惑いながらも夢中になって自分がイメージする作品を楽しく作り上げました。

子どもの危険回避能力が落ちていると指摘される昨今。沖縄じゃんがら会では毎年、自然体験を基本とした交流会を開催しています。実はこの自然体験プログラムには危険回避能力を高める学びがたくさん詰まっているのです。

先日「災害時になぜ人は逃げ遅れるのか?」というセミナーを社会心理学の先生から学びましたがその中で「恐怖学習の機会喪失が緊急時の機能不全につながる」と教えて頂きました。

子どもを大事に思うほど、ケガや怖い思いはさせたくないと思うのが親心。でも「かわいい子には旅をさせよ」「獅子の子育て」という中に愛しい子への成長を見守るヒントがあるのかもしれませんね。

毎年、お世話になっていますが、自然を大事にアートの感性を育む、まこけ先生は素晴らしい!!と改めて感服しました。

16時前、参加した子ども達の表情にちょっとした自信が滲み出ているのを感じながら、小さな森の畑のアトリエを後にしました。

うえのいださんのホームページhttps://www.uenoida.com/