薬剤師による救命講習 ~お薬相談~ を開催しました

2月9日(土)沖縄じゃんがら会事務局において、「薬剤師による救命講習~お薬相談~」を開催し、今帰仁村の民生委員、沖縄じゃんがら会の役員、事務局員など合わせて6名が参加しました。

講師として、茨城県から避難している薬剤師及び災害対策委員会委員の中尾滋久さんを迎え、約4時間にわたり講義と実技指導が行われました。

「BLS HCP向けの成人の心停止アルゴリズム:2015年更新」の資料や映像をもとに一次救命や二次救命、応急処置などの説明や救急隊に繋ぐまでの流れを、講師の実演を交えながら説明を受け、その後グループに分かれて参加者1人1人が成人用と小児用とジュニア用のBLSシミュレーターセットのロボットを用いて、心臓マッサージや人工呼吸などの心肺蘇生法の実技と、AED(自動体外式除細器)についての説明を受け、取扱いの一連を実践しました。

「自分の家族だと思うと感情がこみ上げてくる。」という声がある中、参加者は真剣な表情で実技体験に取り組む姿が見られました。今後、沖縄じゃんがら会でのイベントや自分たちの身の回りで緊急の現場に居合わせた場合に救急隊が到着するまでの間、適切な救命が施せることが期待されると同時に、何度も繰り返し救命講習を受ける事の大切さを学びました。

参加者からは、

「以前、消防署救命の講座を受けた時より、すごく解かり易かった。理由は方法論だけでなくなぜその行為が必要なのかという説明や民間人であることを考慮配慮した表現で講話頂いたことだと思います。」

「救命講習を受けるのは3回目です。それでも忘れている事が多々あり、何度も受講する事が大切と実感しました。実際1人2人で救命にあたるのは体力的にもきついことを考えると、より多くの一般の方が知識を知ることが重要と思います。」

「1人では現場でプレッシャーもきつく、アクションもかなりしんどいと思った。基本的なBLSのスキルを自分の生活する様々なコミュニティ、グループの中で複数の人がもって広める必要性を感じた。継続性の必要な講座だ。」

「AEDを使用しての練習ができて良かったです。胸骨圧迫30回、人工呼吸2回が基本という事も初めて知りました。何より、乳児・小児の蘇生法は今一番知っておきたいことだったので大変勉強になりました。」

「講義の内容についての質問や、市販で売られている薬などについての質問にもとても丁寧に分かりやすく教えていただきました。」

との感想がありました。

また、講師の中尾さんからは

「とても熱心に受講されました。定期的な〝ふりかえり”が必要かと思います。どのような機会でもよいので復習するようにしてください。」

と感想をいただきました。